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wab's blog

気やエネルギーなどの状態。と、私事を少々。

「種(しゅ)」の問題、そしてF1種など

FB友の舟木さんが非常にわかりやすく「種」の問題やF1についての取材報告をしてくださいました。
ご本人の了解をいただき、全文を転載させていただきます。


先日、固定種の種と苗のみを販売されている野口種苗さんのお話を聞いてきました。

超長文なのでお時間のある時にでもお読みください
内容に不備や間違いがある場合は、ご指摘頂けると幸いです

4時間にもわたる長丁場休憩を挟むことなく、しゃべり倒して頂きました。
お話が大分コアな部分にまで至るので非常にまとめにくいのですが、ざくっと文章に起こしてみたいと思います。

種はスゴイということ
一粒万倍:一粒の種が一年後には1万粒になるその何年後には何万粒ひいて何兆粒という無限の命の繋がりを持っている物である。というところから始まりました。

●在来種と固定種とF1種とGM種の違い
在来種:農民が自家採種を続けた来た種
固定種:種が形質を固定化した種(変異を固定し受粉を自然に任せる)
F1種:異品種を掛けあわせて作った雑種(交配種、一代雑種)
GM種:遺伝子組み換えされた種

日本にはまだモンサントの種は出回ってはいないとのこと
なぜならば、その種を自家採取しようとしたときの摘発する仕組みが無いのでモンサントの種は出回っていないとのことでした。=仕組みが出来れば販売されるということ
自社の商売が邪魔されない仕組みを作るまでスタートを切らない巧妙さは絶句です。
自利しか考えていないようです…。
それ以外にもモンサントについての笑えない面白い話がたくさんありました。

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話を戻し
●F1種の強みといえば…
形の揃いの良さ(出荷に有利)
収量の増大
生育が早く収穫後の日持ちが良い
特定の病害に耐病性を付けやすい
特定の形質を導入しやすい
作型や味など流行に合わせたバリエーションをつくりやすい
毎年種が売れる(種屋が儲かる)
などです。
メンデルの法則を利用すると上記のようなことが可能になります。
「※メンデルの法則とは?(Wikipediaで調べてください)」

F1の交雑はひとつの品種に違う品種の花粉を受粉させて優生遺伝を利用して何年もかけて自分たちの都合の良い野菜をつくりあげます。
それが、上記のような強みの部分です。
F1種は生育が早い分肉質が緻密で無くなり、水膨れしたような野菜になってしまったそうです。さらに水分が多い細胞を守るために細胞壁が固くなり、それが繊維として残るようになってしまったそうです。
だから今の野菜は昔に比べて水っぽく不味いといわれるそうです。

今は規格が揃っていたり、計り売りより同じ価格でないと売れない仕組みになってしまいました。
大量生産には大前提があり、同時期に同サイズに育ち日持ちが良いということだそうです。

僕ら消費者が見た目や値段ばかりに左右されて本来大切にしなければならないことに気づかないまま高度成長期を迎え普通にそういう野菜を食べさせられてきて、最近そういうことが声高に叫ばれるようになったのは良いことだと思います。
僕ら消費者がもっとここへの意識を強く持つこと、情報を広く知ってもらうことが大切であり、正しい食材を選ぶということが大切だと改めてかんがえさせられました。

固定種の野菜は流通に乗せるのは難しく、農家さんもそういう状況では野菜を作りたくないと思うのも解らないとは思いませんが、驚くような話を聞かせて頂きました。

種屋の品種審査会なるものがあり、そこで農のプロや種苗のプロがF1なんてまずくて食えないよと言っているというお話を聞きました。自分たちが食べる野菜は固定種や在来種を食べているというのです。信じられないような話でした。最近そういう話を良く聞きます。
農家さんに限らず食品工場でも添加物の多さにパートさんたちや従業員が自社の製品は食べないよという声…。食にかかわる仕事は人の命を預かる仕事、支える仕事と言っても過言ではないハズなのに…
そういう心ない言葉を聞くととても悲しくなります。

まさに、大手種苗会社が日本の野菜を不味くしているとおっしゃってました。

●1代雑種の作り方についてもご教授頂きました
キーワードは「除雄」だそうです。雄しべを除くと書いて除雄です。
1、蕾のうちに雄しべを取り除き求める父株から集めた花粉を付ける昔から行われていた方法

2、雌花が開花した時に雄花が開花しないように、雄花を取り除いたり、ピン止めをして開かないようにして目的の雄花の花粉を付ける方法
例スイカは昔、縞が無く海外からの品種との掛け合わせで優生遺伝子の縞が掛
け合わせた後の作物の種から出来たスイカには縞が出来る
※掛け合わせた一代目には縞無しが出来る…と言ってたはず…)

3、アブラナ科野菜による自家不和合成の利用
蕾受粉による方法:自家不和合成のある植物は自分の成熟した花粉は嫌がるそうです。幼い花粉は嫌がらないので蕾に花粉を入れるそうです。
この方法としてタキイ種苗が1950年ごろに成功した(今では主流?)の二酸化炭素使用の蕾受粉をしているらしいです。
ハウス栽培内のCO2(二酸化炭素)濃度を4%ぐらいにあげて(通常大気濃度の100倍くらい)その中でミツバチを離し、ミツバチを介在させて受粉させる方法らしいです。
この二酸化炭素(現在は一酸化炭素)によって生理的に狂った植物になってしまうそうです。自家不和合成の遺伝子を持つ植物に無理やり自家受粉させるようなものです。
※自家不和合成とは自分自身の花粉では花をつけない仕組みのこと

そして、ここからが本題でした。

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雄性不稔ってご存知ですか?

この「雄性不稔」という言葉は、聞きなれない言葉ではありますが、
不稔とは、雄しべや葯(やく)に異常があり、花粉を作れない又は花粉の機能不全を意味します。
動物で考えると、つまり男性不妊無精子症などに当たります
1925年に初めて玉ねぎで雄性不稔の玉ねぎが発見され、その後交雑を繰り返し1940年代に発表されました。
これの良いところ?はあの手この手を使って除雄をしてきたのですが、その手間が無くなるということです。
なぜ、そのような雄性不稔ができるかというと、細胞の核の周りにあるミトコンドリアという遺伝子が異常を引き起こすそうです。
ミトコンドリア精子のエネルギー源です。それに異常があるということは推して知るべしというか…という感じです。
動物の場合でも、ミトコンドリア遺伝子の突然変異をマウスに導入すると、
そのマウスは精子数が減少し、精子の運動能力が落ちて不妊症に陥ってしまうことが確認されています。
今の成人男子で正常な精子を持っている男性は1割もいなそうです。
生まれた時から遺伝子異常を受け継いで生まれてきているかもしれません。
筑波大ではミトコンドリアの異常が男性不妊を引き起こすことが突き止められていて、ミトコンドリア細胞は傷つくと活性酸素を出して細胞にダメージをあたえ腫瘍ががん化したり、がん転移を誘発することが分かってきたそうです。

今の種苗会社の種を採取している農家さんに面白いことが起きています。
ミトコンドリアに異常が出ると細胞内の核の部分がミトコンドリアを修復しようとします。その時無くなったはずの雄しべが復活することがあるらしいのですが、種苗会社の人たちはせっかくもとに戻った正常な植物を花粉が付いていることをシブが出たと言って処分してしまうそうです。種苗用の種を取っている種屋さんにその種を取って商売させないようにすることが目的としか思えない乱暴狼藉です。

F1種の野菜が不味いのは他の野菜の品種のミトコンドリアを交配させているので、素材そのものの味がしなくなっているのが原因だそうです。

甜菜糖の話もありました。
マクロビなどでよく使われる甜菜糖ですが(今はそうでもないかな?)、
このテンサイは世界的に雄性不稔のF1品種です。
約50年前にアメリカの育種家オーエンが発見したたった一つの変異株に由来するものだそうで、その子孫をいまだに世界中で食べ続けていることになります。
テンサイの搾り汁は、砂糖になり、残った搾りかすの繊維質は、インスタント麺の「つなぎ」に使用されたり、食物繊維入りと表記された清涼飲料水に入れられ、残らず利用されています。)

話はまだまだ長くなりそうなのですが、今回強烈に感じたことは、雄性不稔による、ミトコンドリア
異常の食物を摂取することにより、動物の体にもミトコンドリア異常の影響による、精子異常が現れ子孫に大きく影響を与えていると考えると今の不明な病気や障害の原因の一つとなっていることは容易に想像がつきます。
この呪縛から解き放たれることは難しいかもしれませんが、やはり自然栽培で自家採取、固定種にこだわりを持ち、志のある農家さんを応援しなければなりません。
TPPが始まり自家採取の種の取引が制限される日が来ないとも限りません。
自分たちの食料は自分たちで守っていかなければ大切なものは守れないのですから…

PS:放射能照射した食物をマウスに与え続けたら3代目までは以上なく育ち、4代目からはメスしか生まれなくなったそうです。
そして、GMO(遺伝子組み換え)の食物を与え続けたマウスは3代目から子供を生まなくなったという研究結果もあるそうです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

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彦根市の漆作家 坂根龍我さんの作品の一望は waca-jhi's diary