農産物の「わけあり品」って?
文中『「先週届いたのは甘かったけれど、今週のは酸っぱい。この味だったら注文しなかった」といったクレームが来るそうです。同じ産地でも先週はA農家、今週はB農家からの出荷。複数農家からの調達で量を確保しないと、顧客の注文を受けきれません』
常々感じていることが一つあるのです。
私も鍬を持つことも、
あるいはみかんの収穫のお手伝いもさせていただいてます。
それを私の顧客様に希望によりお届けするのですが、
お客さんによっては、
農産物を工業製品と同じように錯覚している方が多いということです。
同じ畑で同じ様に手を加えても
一つ一つ全部が違うのが当たり前なのです。
同じ農産物を「等級」に分けて
少しでも良い値段にしようというのは私から見ると、
農家が逆に自分で自分の首を絞めてるように見えて仕方ありません。
一本の樹から美味い実も美味くない実も獲れるのです。
それが自然なのです。
ナレを揃えればそれなりに高価にも売れるのですが、
当然その弊害も出てくるのが当たり前なんですよね。
よく「訳あり」などと言われているものの中にも素晴らしいものがたくさんあるんです。
途中で折れたゴボウなど、スーパーで見たことないですからね。
本来は1メートルにもなるゴボウを、
先まで折らずに採ろうとしたら大変な労力なんですよ。
折れていようがいまいが¥/gで値決めすればよいものを、
すらっと綺麗なものの方が売り易いというだけで
細いゴボウを揃えざるを得ない状況を
消費者が作ってしまっているとも言えますね。
【食の偽装で見えてきた「産地ブランド」の限界 (加藤百合子氏の経営者ブログ) 】http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2904G_Z20C14A1000000/
《食⇔体をもっと知ろう》の一望は waca-jhi's blog
彦根市の漆作家 坂根龍我さんの作品の一望は waca-jhi's diary