美味しいミカンの見分け方 p.3
最近、こまごました用事で何故か時間の取れない日が続いています。
毎年の恒例で、
配達先のお客様にミカンを希望に応じてお届けしているのですが、
そのミカンを分けていただいている農家さんの
ミカン取りを手伝っているのも原因の一つなのです。
11月いっぱいで早生種の宮川や興津を採り終え、
正月ミカンの代表のような「青島」の採取に取り掛かり始めました。
〈前回の写真と同じ角度から。手前が早生、奥側が青島〉
今年の青島は、
「ブク」と農家さんの呼んでいるものがだいぶん多いようですね。
年が変わって
最も寒い時期に取れる「ハルミ」のような晩柑類はそうでもなさそうですが、
年内収穫される品種は春から夏にかけての気候に大きく影響を受けます。
ブクというのは、聞いただけで連想できるとおり
皮と身の間に隙間のできてしまっているものを
ブクとか「吹いてる」なんて言うんです。
ブログなどを見ると
美味しくないものに分類してあるものもあるようですが、
味は変わりませんよ。
ただ、出荷の際に重みで凹んでしまったりするため等外にされてしまうんです。
皮が浮いてくるのは夏というより、色がつき始めてからなってくるものが多い様で、
皮だけ成長が止まらず、中身は成長が終わってしまうとそんなミカンになっちゃう。
早生種の宮川などの「キク http://urx.nu/5E4p 」とはまったく逆になってしまうんだけど、どちらも正確な原因は分からないようですが、今年は開花が少し早かったせいだという事です。
だから店頭ではあまり見かけません。
まずは二三個食べてみました。
少し薄めに感じたんたけど、すでに味は入っていますね。
全般的にすこし熟期が早めになっている感じです。
これで追熟をかけて例年並みといったところでしょう。
ただちょっと早めに店頭に並ぶかもしれませんよ。
青島は大きさで味が変わるということは、あまりなくなってきます。
だから小粒のキクを選んでも確かに味は濃いんだけど、
青島は内袋が硬くて
袋ごとでは少し食べづらくなりますよ。残念だけど。
そこで、農家さんしか知らない美味い青島を教えましょう。
写真でわかる?、表面の傷。
その、キズが筆で線を描いたようになっている。
くるくるぐにゅぐゅって感じで、そんな奴が美味しいのです。
訳は言わない方が良いと思うんで内緒にしますね。
ただ、残念なことにキクと同じくお店では余り見ないんじゃないかな?
等外にされちゃうから。
でも、これは食べて確かめてみる価値はありますよ。
お店でしか買えない方は、等外を扱ってるお店に寄ってみてくださいな。
それもない人は、
浜松に来てもらうしかないかな。
知り合いに送ってもらうか、私に言ってくれても良いよ。
100%それだけでってのは無理だけどね。