wab's blog

気やエネルギーなどの状態。と、私事を少々。

美味しいミカンの見分け方 p.2

小粒で完熟の「キク」みかんは、感動的に美味しいよ。
 
お店で選ぶには、
    ◎ 準 キク
    ○ 完熟
    ○ 2S(2エス)以下の小粒
    ○ 赤み
    □ 2Lを超える大粒
    □ ブク(皮と身の間に隙間のある物)は、純粋に個人の好みで。
    △ お肌ツルン、脂胞が大きい。
の順位で選べば、ほぼ間違いなし。
 
先回のキクみかんの見方 http://urx.nu/5E4p わかりました?。
 
また赤いものが糖度が高いと書きました。
だけど実は、赤いものは全部甘いかというとそうでもないのです。
殆ど真っ赤なのにひどく酸っぱかったというような覚えはありません?。
 農家さんは、水分を多く含みやすい湿気った低い土地に
雨水を浸み混ませないために、
撥水力のあるシートで地表を覆う場合があります。
水分の多い土地の物はどうしても味が乗らないからなのですが、
シートが白いせいか終日反射光が当たっている状態になります。
すると、色だけが着いてきます。
そんなミカンに当たると顔をしかめてしまうわけですね。
水はけの悪い場所や地下水などの
ジオパシックストレスのある場所の物は
美味しいミカンはあまり期待できません。
ただし、今はJAで入出庫の際に果実を傷つけないで
糖度を測れる光センサーを通して出荷されるので、
市販品は等級は落ちても基準以上の糖度はあります。
 ですが、これを店頭で見るだけで見分けるのは農家さんでも難しいでしょうね。
 また逆に、赤みが殆どなくても完熟と呼ばれている物だと
美味しい物が多いですよ。
 ただ、前述の高林などの極早生と言われる品種は
完熟すると味が抜けてしまいますが、
11月上旬頃以降は、それらは既に私達の胃袋に収まった後ですから心配いりません。
 厳密な意味では完熟と呼ぶのが良いのか否かはわかりません。
東国原さんで有名になった完熟マンゴーなどは、
完熟して実を落としたものが回収されて
市場に出るのですが、ミカンはそのようなことはないのです。
 温州みかんの原種と思われるものは
橘やダイダイなどだと思うのですが、
そのいずれも寒季を過ぎて春がくると
再び緑色に帰ってゆき、それを何年も繰り返します。
ですから完熟して身を朽ちさせて種を落とすということがないのです。
完熟ミカンと言われる物はその直前だと思った方が良いのかもしれないですね。
 ちょっと長かった前置きはこれくらいにして、本題。
 
いわゆる完熟ミカンの見方は、ヘタの部分で見ます。
完熟に近づいてくるほどヘタも黄色くなってくるのが、写真でわかります?。
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ただこれも、完熟していないものを採って長い期間を経ると
完熟同様に黄色くなってきますから、
新しい物を買ってくださいね。
 そしてもうひとつの美味しいミカンの見分け方、内緒話。
 それは、小粒の方が癖がなくて美味しいという事。
それは特にJAの規格の2Sより小さい、直径3.5cm程度以下の「等外」にあります。
 最近はわざわざ小粒を売りにした商品も出始めましたね。
お店でも一度、2S程度の小さいものを選んでみるのも良いですよ。
 小粒で完熟の「キク」みかんは、色は関係なく感動的に美味しい。
 水の影響を受ける土地のミカンの見分け方を追記しておきますね。
ミカンは全て、皮にごま粒の尖頂部を
押し付けたような小さな窪みがありますが、
それが殆ど見えないくらい浅く、
尖窪の間隔が広めで、
尖窪と尖窪の間にある半透明に見える脂胞が大きい。
そして皮面全体がツルンとして、
平面的な艶があり、皮も比較的厚くなります。
人間なら憧れるような素肌がミカンでは、逆になっちゃいました。